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【アイディア発散】集団発想法「ブレインストーミング」4原則+2コツ+2秘技

名称はよく知られているでしょう。また、ちょっとググると4つの原則についてもすぐ見つけられると思いますが、実際に使うとなるとそれだけではうまくいかないものです。実際の仕事の中で経験してきた内容をまとめた、2つのコツと、2つの隠し技を紹介します。

1.ブレインストーミングとは

このブログは"知識を技術に"をテーマに紹介。知識としての詳しくはウィキペディア様にお願いして。

アイディア発想のフレームワーク「SCAMPER」の紹介でもお伝えしましたが、アイディア出しをする時は2つの段階に分けて考えます。第一段階では、制約や実現性を全く気にせずに思考を発散します。その後の第二段階で、発散させた思考を収束させます。この2つの段階はきっかりと別の枠を設けて実施することが重要です。

アイディア

思考を発散させたい中で、同時に収束を考えると脳を上手に使いこなすことはできないでしょう。この二つの段階の前半「発散」のフェーズにおいて、集団で思考を活性化させる手法として、ブレインストーミングが存在しています。

2.ブレインストーミングの4原則(掟)

前述の通り、ブレインストーミングは発散フェーズで活用する手法です。難しい顔して腕組みしている上司なんて、なんの役にも立ちません!参加者の思考を発散させるという同じ目的を、参加者全員が揃って取り組む必要があります。まずは一般的に言われているブレインストーミングの4原則について紹介します。いろいろなブログで4原則は紹介されており、異なった表現がされています。そのあたりも解説しておきましょう。

 2-1.結論厳禁(判断・結論を出さない)

言い方を変えてよくいわれるのは「否定厳禁」ってやつですね。否定というのは、何かの判断基準に照らし合わせて良い、悪いと判断をすることです。4原則のオリジナルとして定められているのは「結論厳禁」です。冒頭に説明しましたが、判断や結論を出すのは第二段階の収束フェーズでよいのです。

参加者全員が理解しておかなければいけないこの原則は、これは言葉だけではなないってことです。目は口ほどに物を言うと言われます。言葉に出さなくても、その意見やアイディアどうせダメ・ムダと心で思っていると表情に現れ、相手に伝わり、その雰囲気は参加者全体に伝わってしまいます。結論厳禁・否定厳禁というのは、言葉だけでなく表情も含め心構えとして持つ必要があることを参加者全員と共有しましょう。

 2-2.質より量(量を重視する)

2つ目の原則は質より量を重視することで。さらに言えば、発言は未完成でよいってこと。形になっていなくても、なんとなくこんな感じって発言でもよいのです。未完成の内容でもアアウトプットすることは、自分を含めた参加者全員のインプットになり、さらに次のアウトプットを生み出すのです。

なんでもよい、遠慮しない、発言が発言を呼ぶ、沈黙は敵という心構えを参加者全員と共有しましょう。

 2-3.自由奔放(粗野なアイディア歓迎)

3つ目の原則。要はなんでもありってこと。結論や評価をする必要はありませんし、してはいけません。質より量を重視しますので、遠慮・恥・見得(みえ)を捨てて、思う存分発散しましょう。

 2-4.結合改善(率先してのっかる)

4つ目の原則、集団で取り組む最大のメリットがこの原則。人の発言・アイディアにどんどん便乗しましょう。結合改善には2つの方法があります。

  • 自分の発想+他者の発想
  • 他者の発想+他者の発想

他者の発言を聞いて自分が思っていたことを発展させたり、他者の発言とまた別の他者の発言を組み合わせてみたりと、やり方はあるのです。特にこの4つ目の原則の効果を最大化する2つの運営のコツを紹介しましょう。

3.運営のコツ+2

 3-1.アイディアの見える化

結合改善の効果を最大化するために重要なのはアイディアを見える化することです。見える化にはホワイトボードが絶対的オススメ。フセンを各自が書いて貼り付けるというのもありますが、文字が小さく見えづらい、各自が記述している時間がもったないなどデメリットがあります。ホワイドボードの場合、記録が残しにくいというデメリットも考えられますが、いまの時代はスマホで写真を撮ってしまえば記録も瞬時。いまはデータ化できるホワイドボードも数多くあります。

また、フセンは各自が書いていると、どうしても顔が下を向きます。参加者相互が顔を見合わせながら、意見のウェルカムモードをつくるためにもホワイドボードを用いて、書記役をきめて取り組むことで、効率的な結合改善が進められます。

さらに、 また、アイディア発想はより多く脳を刺激することがポイント。五感に与える刺激を増やすためにも、聴覚だけでなく視覚を使うこともよいのです。

 3-2.見える化はそのまま記載(省略しない)

ホワイドボードに書く書記役のポイントは、アイディアはそのまま記載することです。テンポが良いと、簡略化したり、省略して記載してしまうことが多いのですが、できる限りそのまま記載することがよいです。

文章としてそのまま書くというのではなく、発言された名詞・形容詞・動詞など、キーワードとなるものを省略せずにそのまま記載するのです。例えば・・・
○ 固いので砕いて詰める
× 詰める

確かに一言でまとめると「詰める」で、間違ってはいないのですが、「固い」という形容詞や、「砕いて」という動詞は、他の人のインプットになることがあります。アイディアの刺激合戦という視点でいくと、

4.さらに秘技+2

 4-1.ふざける

これ、私が実務上で大切にしている1番はこれ「ふざける」ってこと。私自身がブレインストーミングの参加者の場合は、一番意識しているといっても過言ではありません。

いいものを生み出そうと意気込んでいたり、怖い顔して周りをうかがっている上司がいる締め切った会議室なんかで、いいアイディアが出てくるわけがありません。そんなんで新しいものがうみだされていれば、日本の生産性が低いとか、"働き方改革"なんて騒ぐ必要は全くないですよね。

先日、実務上でやっていたブレストで出てきたアイディアのひとつが「モーゼ様にお願いする!」です。今の若い人はというより、私もリアルタイムでは全く知りませんが、海を切り開いて道をつくってしまう映画にもなったあのモーゼの十戒のモーゼ様ですw。

そんなのありか!?と思うかもしれませんが、そのあとに出てくるアイディアの数々。大事なのは、"そんなアイディアでもいいんだね"っていう雰囲気により発言量が加速すること。モーゼ様のその存在(映画)を知っている人は、そこから映像をイメージして脳が活性化していたのでしょう。

 4-2.飲食OK

これは組織や場所によっては難しい場合もありますが、「食」はできなくても、「飲」はできるのではないでしょうか。ブレスト中にそれぞれ自席で飲んでいるようなコーヒーやお茶を飲むことをOKにするのです。前述で少し触れましたが、五感に刺激を与えることは、脳を刺激することそのものです。飲み物を接種することで食感を刺激できます。

さらには、人の緊張感をほぐすには飲食は効果的といわれています。ランチをしながらのミーティングや、お見合いパーティなどもちょっとした軽食が用意されていたりなど、コミュニケーションが重要となるシーンでは飲食もできるようになっていることは数多くあります。思考を発散させやすくするため、場の緊張感を緩和するためにも飲み物持参OKとすることも良いブレストにする技です。

5.ブレストで使えるフレームワーク

ブレストやフレームワークの専門書には、難しいことがたくさんのっていますが、そんな背伸びをしたブレストをする必要はありません。簡単なフレームワークでも、ブレストの内容をより濃い結果にすることは十分可能です。簡単につかえるフレームワークを紹介します。

 5-1.5W3H

これ馬鹿にできないんですよね。5W1Hは知っていると思いますが、それに2つのHをプラスした5W3H。イベント運営の検討や、課題を見つけるなど、あらゆるシーンで使えます。人や組織が何かを提供する場合には、必ず5W3Hの視点が存在しています。
企画書もデータ分析も!万能フレームワーク5W1Hの進化版5W3H

 5-2.SCAMPER

アイディア発想のフレームワークとしてSCAMPERというものがあります。これ、個人でももちろん使えますが、グループでのアイディア発想するときにも使えます!知識ではなく実務レベルでの使い方も含めて紹介しています。
アイディア発想フレームワーク「SCAMPER」がすごい!(雛形あり)

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