5W3H

Framwork

企画も分析も多くのビジネスで使える!5W1Hの進化形「5W3H」

生産性向上の手段としてビジネスフレームワークがあります。文字通りビジネスで使えるフレームワーク(枠組み)であり、シーンに応じて考える範囲や視点の型を示してくれるものです。

シーンに応じて決まった型を用いることで、成果物を仕上げるまでのヌケ・モレ・カブリを減らしたり、成果物の品質を高めることができます。ビジネスフレームワークは数多く存在しますが、その中でも最も身近で、使い勝手が良いものとして「5W1H」があります。「5W1H」がフレームワークなの!?という人もいるかもしれませんが、仕事が早い人は5W1Hを常に意識しており、ヌケ・モレ・カブリなく効率的に思考をめぐらせることのできる万能フレームワークです。

今回紹介したいのは、この万能フレームワークの「5W1H」に、2つのHを加えた「5W3H」。5W1Hでも十分万能ですが、5W3Hを覚えてけばこれからの仕事で悩むことはなくなり、考えることが楽しくなることでしょう。

アイスブレイク「考える」と「悩む」は違う

仕事で「悩む」ことはありますか?「悩む」というのは、頭で考えているのではなく、心で苦しんでいることを言います。「悩」の語源は漢字みるとわかります。偏(へん)は「心」を意味するリッシンベン、旁(つくり)は上が髪の毛を意味する「ツ」で、下が頭を意味する象形文字だそう。紙と頭を使っているようですが、脳は使っておらず、実は心を苦しめているだけで結論が出ないのが「悩む」なのです。

「悩」は、考える時に働く「脳」と似ていますが偏が異なります。「脳」は体を意味する偏ニクヅキであるのに対し、「悩」は心を意味する偏であるリッシンベン。ビジネスにおいて「悩」むことは不要で、「脳」を使いましょう。

次に、「考える」の語源はというと、一説に次のようなものがあります。

「かんがえる」の語源は「カ・ムカヘル」であり、最初の「カ」は「住処(スミカ)」「在処(アリカ)」の「カ」であり、場所や地点を意味し、「ムカヘル」は両者を向き合わせる、つまり二つの地点を突き合わせてその合否を調べ質す(ただす)

ビジネスおける「考える」は、現状と目標の2つの地点を照らし合わせ、その間に必要なもの用意すること言えるでしょう。ビジネスでは悩むのではなく、考えることで、現状と目標のギャップをつなぐこと、つまり課題の解決方法を導き出すことが求められます。その現状と目標をつなぎ合わせる手段の型がフレームワークなのです。

ビジネスフレームワーク「5W1H」

まずは、よく知られている5W1Hをおさらいしておきましょう。

  • 目的 Why
  • 人物 Who
  • 時間 When
  • 物事 What
  • 場所 Where
  • 手段 How

 

5W1Hを私が知ったのは、中学校のころに国語の先生から教わりました。私、国語が大の苦手で、特に、"筆者の気持ちを、次の中から選べ"のような文章問題が全く解けず。それを見かねて先生が、本文中の出来事にある5W1Hを意識して読み直せば、ポイントが見てくると…国語が苦手で5W1Hを教わったのですが、国語以上に英語が苦手な私には、5W1Hを思い出すこと自体の難易度が高く。なぜかいつも6Wになってしまうという残念な学生でした。Whichが出てきてしまって、どのWがいらないのかが判断つかなくなってしまい、当時の私は全く使えませんでした。話を戻しましょう。

5W1Hで足りることもありますが、ビジネスで一番大切な"費用対効果"の視点が足りていないので2つのHを足して5W3Hにすると、万能フレームワークだった5W1Hが、最強フレームワーク5W3Hになるのです。

5W1H+2H=5W3H

万能5W1Hに加える2つのHは次の通り

  • 金額 How many
  • 種類 How many

ビジネスにおいて一番大切な"費用対効果"、つまり金額を表すHow muchと、さらには、5Wと組合わせることで飛躍的に思考の幅が広がるHow manyを加えて、5W3Hの完成です。

 

5W3Hは考える視点

それぞれの項目は考える視点です。視点のひとつひとつに、また種類があることを理解しておきましょう。

具体的に人に関する視点「Who」を例にとってみると、主体者(作業する人、考える人)、対象者(目的の対象となる人、マーケット)、関係者(社内、社外、利害関係者)など多くの登場人物を考えることができます。他にも、時間に関する視点「When」を例にとってみても、基準(開始や終了)となる時間、効果・作業が及ぶ期間という視点もあります。

5W1Hのそれぞれの項目にいくつかの視点があるように、追加した2Hにおいても視点はひとつではありません。How manyは数に対して「いくら?」という意味ですが、フレームワークとして広義にとらえるとすれば、量・種類・頻度などの視点が挙げられます。同様に、How muchは金額に対して「いくら?」という意味ですが、効果としての金額、必要な金額、商品やサービスの設定金額、などの視点が挙げられます。

 5W×3H

前述のように、人に関する視点「Who」をひとつとってみても、量・種類・属性と考える視点が多くあります。この考える視点も定型化(フレームワーク化)しておくには、「Who」に「3H」を組み合わせるのです。

1つのWに対し3つのHを掛け合わせるとHow(どんな:性、年齢、趣味、地域、職業など)、How many(量・種類:人数、世帯数、家族数)、How much(金額:収益/人、費用/人、コスト/従業員)と視点を膨らませることができます。

何を考えたらいいか思いつかない場合に、ヌケ・モレ・カブリがなくMECEに思考をめぐらす手段として、5W×3Hはとても有効なフレームワークとなるのが理解いただけたのではないでしょうか。

 

5W3Hの視点を列挙してから考える

無意識のうちに部分的に5W3Hを考えることはあっても、MECEに(ヌケ・モレ・カブリなく)考えるには、意識する必要があります。意識しておかないと5W3Hの中でヌケ・モレ・カブリが発生してしまう可能性もあります。

それを解消する手段が、まず始めに5W3Hの視点を列挙してから考えるということです。何かを考えようと思ったら、まず、

  • Why
  • Who
  • What
  • When
  • Where
  • How
  • How much
  • How many

と5W3Hを書き出して、そこから湧いてきた思考を記載(列挙)していくようにすると、効率的です。また、書き出して目に見えるようにすることで、見えた情報がまた自分のインプットとなり、新しいアウトプットを生み出すことにもつながります。5W3Hに限らず、フレームワークで思考するときこそ横着せず、まずは書き出してから考える習慣を付けていきましょう。

 

ケーススタディ

ビジネスシーンのほぼ全てといっても過言ではないくらい、5W3Hは使えます。次に実例を挙げてみたいと思います。

企画書

5W3Hを考える一番わかりやすい例です。企画に必要な検討の視点は、5W3Hで全て(これさえあれば)すべて含まれています。

ビジネスにおいて企画する場合は、特に目的(Why)がしっかりとしている必要があり、費用対効果(How much)も分析できるようにしておかなければなりません。逆に言うと、5W3Hだけしっかりとまとまっていれば、かなり中身の濃い企画書になることでしょう。

具体的な例として、少し前にブログでも取り上げた「働き方改革」の企画書を起こすつもりで5W3Hで考えてみると、

  • Why=少子高齢化の解決のために
  • Who=日本で働く人々が
  • Where=職場において
  • What=勤務時間を
  • When=短くするために
  • How=生産性を向上させる

となるでしょう。(よかった、書けた(ほっ)・・・) まさに、フレームワークは生産性向上の手段の一つ。ジタハラ上司にも負けずに、自分自身で働き方を変えていくには、このようなフレームワークをひとつひとつ自分のものにしていくのも、働き方改革の一つですね。

残業禁止の声かけは「ジタハラ」無能管理職!正しい「働き方改革」は?

 

データ分析

データ分析でも5W3Hは重宝します。データ分析は何故を解く行為ですので「Why」の視点は分析目的そのものですが、それ以外の4W3Hに即して考えると、データ分析の軸をMECEに考えることができます。データ分析の軸としての5W3Hは、

  • Why=目的
  • Who=性、年代、職業、年収、家族構成
  • Where=地域、勤務先
  • What=*
  • When=曜日、時間帯、日・月・年、季節
  • How=*
  • How many=*
  • How much=費用対効果

データ分析に苦手意識があると5W3Hでといわれても、アイディアは出てこないかもしれません。そんな時は、データ分析と真っ向勝負せずとも、変化球でかわしてみましょう。例えば、体重計に乗って自分の事を振り返ってみると、きっと新し視点が浮かんでくるでしょう。

データ分析のシナリオを考える練習は「体重計」に乗ってみること

 

会議運営・進行

会議を開催・進行するにあたっても5W3Hは大活躍します。生産性の高い会議にするためにはファシリテーターを設けることが有効ですが、そのファリシリテーターが必ず会議の前にやっておくことが、アジェンダを作成すること。そう、アジェンダの作成も5W3Hそのものです。

  • Why=会議の目的
  • Who=会議の参加者の把握
  • Where=会議の開催場所、席順
  • What=会議のゴール(何を決めるか)
  • When=会議の時間、課題解決の〆切
  • How=議論の仕方(フレームワーク、
  • How many=次回のタスク・宿題(会議頻度)
  • How much=*

ファシリテーター、ファシリテーションに関しては、会議運営における生産性向上の手段の一つになりますので、また別の機会に紹介したいと思います。

最後に

ケーススタディでいくつか「*」と記載していた個所があるように、フレームワークで考えることMECEに考える型であり、すべてを必ず埋めなくてもよいものです。

フレームワークを使うことは、高速に、高品質に思考するための手段であって目的ではありません。目的を常に意識し、十分な思考に至った場合にはフレームワークを埋めることは中断し、次のステップに進むようにしましょう。

この他にもフレームワークについて紹介していますので、メニューからカテゴリ「Framwork」を是非、ご覧ください。

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